先日、ブログで報告した「澳門南端部でGoogleマップがうまく使えなかった」こととそうした場合の対処方法を今回詳しくまとめたいと思います。
中国で Chrome、Twitter や Facebook などが繋がらないのは、中国現地の通信事業者がグレートファイアーウォール (GFW, 金盾) という装置を設置しており、中国政府に届出してない Web サービスはここで遮断されてしまうからです。
とあります。
実際、香港、澳門、深圳の三都市で試したところ、Googleマップはもちろん、ChromeやGmailなどほとんど問題なく使えました。
2 澳門南端で発生した位置情報の問題
その時のGoogleマップの表示画面がこちらです。
その際、中国アプリの「百度地図」をインストールして比べました。その結果が以下のとおりです。
◯Googleマップ
◯百度地図
いずれも同じ地点のものですが、距離して500m以上違っています。
もちろん、実際に、僕がいたところは、「百度地図」が示している位置です。
つい最近、日経新聞が「中国で米グーグルの地図サービス「グーグルマップ」が8年ぶりに利用できるようになった。」と報じたばかりですが、実態は少し違うようです。
3 考えられる原因
一般に言われていることは、中国では、地図情報が意図的に改変しているということです。
有力なのは、軍事秘密を守るため意図的に地図上の位置をヅラしているという説です。
実はこの付近、政府関係機関らしい施設がありました。写真をとったらよかったのですが、逮捕されそうな雰囲気でしたので、やめました。
4 対処方法
中国国内で、Googleマップが使えないのは、大変不便です。というのも、中国本土は、中国語も簡体字で表記されているので、同じ漢字といえども、日本人にとって意味を理解するのはむずかしい。また、大都市の街中ならいざしらず、多くの場所では、英語併記をしてくれていません。
そのため、中国旅行では「百度地図」を使いこなすのが必須とも言えます。ただ、「百度地図」は日本語版がないこともあって、使い方がなかなか難しいという声も聞きます。
そこで、Androidでのアプリのインストールや使用方法を説明したいと思います。
百度地図を使えるようにする手順
1 百度地図をPlayストアからダウンロードする
2 中国語手書き入力ができるようにキーボードを設定する
(これをしておかないと百度地図に入力ができません)
①「設定」の中の「システム」をクリック
②「キーボードを追加」をクリック
③「Gbord」をクリック
④「中国語」をクリック
⑤「手書き」をチェックしたあと、「完了」
をクリック
行き方を調べる方法
まずは、上の部分に行きたい場所を入力します。
その後、画面右下の「到这去」ボタンをタップします。
出発地を「City town」と入力して検索すると、City townから深圳までの行き方の候補が表示されました。
「智行」とあれば、それをタップすると現在時間の時間帯や交通状況などから一番おすすめのルートを知らせてくれます。
タクシーで移動した場合の距離や概算料金を知りたい場合は、左から3番めの「驾车」をタップします。
徒歩ルートを検索するには左から5番めの「步行」をタップすればOKです。
出発日時を指定して検索したり、検索結果を乗り換えの少ない順や徒歩距離が少ない順に並び替えることもできます。
青い塗りつぶしで「”最快”」とあれば最速ルートです。
好みのルートを選んでタップすると、詳細な情報が出てきます。
左下の「到站提醒」をタップすると、乗り換え駅に到着した時にアラームで教えてくれます。
徒歩ルートをタップすると、詳細な徒歩ルートが表示されるので、最後まで迷わずに目的地に向かうことができます。
各ルートの右横にある「导航」をタップすると現在地から目的地までナビしてくれます。
ルート案内のページの一番下に出てくる「截图」をタップすると、そのルートを写真に保存してくれます。