
先月からちょっと変わった新しい自動販売機が東京メトロの駅でコーヒーの販売を開始しました。 古い車両のパーツから作られた「THE VENDING TRAIN」は、東京メトロとサントリーのBOSSコーヒーとで製作され、材料になっている列車の先頭車両に似せたデザインとなっています。この自動販売機は、東京メトロ銀座線溜池山王駅に設置されています。
◆アジア最古の地下鉄銀座線の車両を利用
自動販売機の一部のパーツは、アジア最古(昭和2年12月に開通)の地下鉄区間である銀座線を33年間走り、2017年に引退した銀座線01系の列車のものを使用しています。 自動販売機は車両と同じシルバーとオレンジ色で、ヘッドライトや本物の車号銘板も残しています。
◆ユニークなアナウンス
「THE VENDING TRAIN」は5つの様々なアナウンスが繰り返し流されいます。 東京メトロの現役車掌によって収録されており、それは地下鉄の車両で実際に流れているアナウンスに基にして作られたものです。
例えば、「お忘れ物なさいませんようご注意ください」の代わりに、THE VENDING TRAINは「おつりの取り忘れに、ご注意ください。」とアナウンスされます。 また、「足元にご注意ください。 出口は右側です。」の代わりに、「足元にご注意ください。 出口は下側です。」とアナウンスされるなどユニークなものです。
特設サイト(https://www.tokyometro.jp/thevendingtrain/)
特設サイト(https://www.tokyometro.jp/thevendingtrain/)
◆一人あたり自動販売機設置台数、地下鉄の乗降客数は、世界一!
日本の自動販売機は世界でも有名です。 実際、国内に427万台以上の自動販売機が設置されており、およそ30人に1台の割合で設置されており、人口あたりでは世界でトップと言われています。
アメリカやヨーロッパでは治安上の観点から自販機が屋外に置かれることはまずないため、海外からの観光客は日本での路上の自販機をみて大変驚くとよく聞きます。
また、東京の地下鉄の乗降客数も年間34億6,300万人で、こちらの数字も世界トップで、"The busiest metro system(最も忙しい地下鉄)"と呼ばれています。