WOWエア
アイスランド系航空会社の「WOWエア」は、業績悪化のため経営破綻しました。
3月28日(現地時間)に突然、業務の停止を発表し、少なくとも13機の航空機の運行を取りやめました。この影響により、米国とヨーロッパの各地で何千人もの乗客が立ち往生させられるはめになりました。また、 WOWエアの千人以上の従業員も職を失うことになります。

各空港のカウンターでは罵声の嵐

当日、WOWエアは、廃業したことと、今後のフライトは予定されておらず、目的地に行く方法を他の航空会社に問い合わせるよう乗客にカウンターで告げただけでした。要は自力でなんとかしてくれということです。

もちろんこれに対しては、乗客からは罵声の嵐となりましたが、WOWエアのスタッフは、上記のコメントを繰り返すだけでした。

WOWエアの経営破たんを知った多くの乗客たちは、途中で旅行を取りやめ、すぐに空港に向かった人たちも多かったようです。

WOWエアとはどんな航空会社か

WOWエアは、格安チケットとアイスランドを人気の観光スポットとすることを目的とした販売キャンペーンにより、2011年に営業を始めてから急速に成長してきました。 しかし昨年以降資金難であることがにあることが明るみにでました。

機内の座席ピッチは、他のLCCよりも広めでレガシーキャリア並で、電気コンセントも備え付けれており無料で利用できました。

ロンドンからレイクキャビンまで、片道4,000円ほどで行くことができました。

欧州航空会社の経営破たんが続く

昨年夏以降に経営破綻した欧州の航空会社はこれで8社となります。欧州路線では、燃料コストの変動や、欧州全域に及ぶ価格戦争を引き起こした過剰輸送能力で利ざやが圧迫されています。

大西洋を横断する路線のほとんどの収益は、より高額な支払いをするビジネスクラスの旅行者から生じるため、WOWの経営破綻は、この路線に関しては安いフライトで収益を上げることが、格安航空会社にとっていかに難しいことかを示しています。

同航空会社の経営破たんは、アイスランド最大の産業の1つである観光事業にも影響を及ぼすことが予想されます。