ec506290.jpg
ベルリンに本拠を置くテクノロジーベンチャー企業のDalia(ダリア)らが行った調査によると、移動手段としてのバイクの利用率はベトナムが世界1位です。 人々は豚からダイニングテーブルに至るまで何でもバイクで運びます。家族5人が一緒にこの二輪車に乗っている姿を見るのも珍しいことではありません。

それにも関わらず、ハノイ市とホーチミン市の市当局は1日の最も混雑する時間帯に、市内の最も混雑する場所へのバイクの乗り入れを禁止することを検討しています。

バイクを完全に禁じることはなさそうですが、この検討は、公害、交通問題、都市計画、目的地まで最速でたどり着く方法など様々な議論へと発展しています。

ベトナム運輸省の関係者は、最終的な計画を策定するまでに取り組む必要のある課題が山積していると語っています。

バイクの乗り入れ禁止を支持する人々は、公害や渋滞を軽減するために必要なことだと主張しています。 一方、乗り入れ禁止を批判する人々は、バイクの禁止が貧困層に損害を与えるであるとか、車は高額過ぎると主張しています。

また、乗り入れ禁止を支持する人々は、他の国々ができるならベトナムもそうできるはずだと。 たしかに、北京やメキシコシティなどの密集市街地ではすでに、バイクの乗り入れの規制を行っています。 それらの場所とは異なり、ベトナムの大都市には広範な公共交通機関が未だ整備されていないのが実態です。

スクーター製造会社であるピアジオ・ベトナムは、バイクの乗り入れ禁止が人々に車を利用するよう促す可能性があり、それは公害や交通問題の役に立たないというコメントを発表しています。

ベントナムでは、このようにバイクの乗り入れに関して、国民、企業を含めた大バトルが繰り広げられており、余談を許さいない状況ですが、果たしてどういう決着になるのか。

ちなみに、バイク利用率第2位はインドネシア第3位は台湾です。

先日、台湾の高雄に行きましたが、勤務時間が終わる夕方5時過ぎると道路には凄まじい数のバイクで溢れておりました。ちょうどその時、レンタル自転車を借りてホテルに帰る途中でしたが、バイクに当てられるのではないかとヒヤヒヤしながら乗っていました。

冒頭の調査は、自転車の利用率についてもランキングを出しており、ちなみに日本は自転車利用率第4位でした。